はじめに
こんにちは!Mr.パパンです。
私はパイプハウスの設計を年間に数十件しています。その知識を元に農家さんや家庭菜園好きの方に農業資材の役立つ情報を発信しています。
今回はズバリ!この記事を読めばビニールハウス(パイプハウス)にフィルムを展張する方法がわかります!
実際に自分で張替え等をする際に参考にして頂けたら幸いです。
では早速解説をしていきます。
ハウスにフィルムを展張する
農業用ハウスは、作物の生育に適した環境を整えるためにフィルムを覆います。雨や風、害虫や病原菌などの侵入を防ぎ、ハウス内の温度や湿度を一定に保つことで、作物の生育環境を安定させ、栽培期間を延長する効果があります。
妻面と天井が完全に別バージョンとは
まず、今回紹介する妻面と天井が完全に別というのは
下記の図面①の事を言います。
赤い屋根用のフィルムがどこまでを被覆するかで分けます。
ただし、天井と妻面を完全に別フィルムにするには、妻面のアーチにフィルム止め材を取り付ける必要があります。
施工手順
- 裾フィルム
- 側面固定用フィルム
- 側面フィルム(サイド)
- 妻面フィルム
- 屋根
この手順で展張していきます!
①裾固定用フィルム(厚さ0.2㎜)
はじめに、水色部分の裾固定用フィルムを張っていきます。
このフィルムはハウスの横側を巻きあげて換気する仕様のハウスに必要なフィルムです。厚みが0.2㎜と厚いのですが機能が何もないただのフィルムです。
裾フィルムは土に埋める
②サイド固定フィルム
次に黄色部分のサイド固定フィルムとは横側を換気する際にフィルムがバタつき雨などがハウスに入ってしまうのを防ぐ為の役割があります。通常アーチ2スパン程度(約90㎝)固定フィルムを張ります。
③サイドフィルム(巻上げ仕様)
次に緑色部分のサイド固定用のフィルムを肩に通っている留め材に貼っていきます。
この時上側のみ留めているので下側は何もない状態です。ハウス奥行方向に巻上げ用のパイプを準備し、フィルムをパッカーで高さの揃えながら留めていき巻上げ装置に装着しサイドのフィルムは完成です。
④妻面にフィルムを張る
まず青色部分の妻面にフィルムを張ります。両側の妻面施工します。真ん中からスプリングで編み込んで行くときれいに施工せることができます。
⑤天井
最後に赤色部分の天井フィルムを貼れば完成です。天井フィルムは大きいので風の影響を受けやすく、飛ばされる危険もある為できる限り風のないタイミングで尚且つ人数が多ければ施工しやすさも綺麗な仕上がりにもつながると思います。
まとめ
以上!今回は農業用フィルムの展張方法を記事にしてみましたが、別の「妻面絞り込みバージョン」も記事にしますので参考にしてください。
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