今さら聞けないフィルムの【対応年数】について知っておきましょう!

こんにちは!Mr.パパンです。
私はパイプハウスの設計を年間に数十件しています。その知識を元に農家さんや家庭菜園好きの方に農業資材の役立つ情報を発信しています。

今回はフィルムの【対応年数】について解説します。

はじめに

この記事を読めばハウス用フィルムの【対応年数】がわかるようになります。

そもそもフィルムの対応年数てどれくらい?

フィルムの対応年数は、種類、厚み、設置環境で変わります。

どうやって選べばいいの?

使用用途や作物で選びます。

種類が多すぎて選べない…

おすすめフィルムをご紹介します!!

ビニールハウスフィルム 対応年数

そもそもフィルムの対応年数てどれくらい?

フィルムの対応年数は、種類厚み設置環境で変わります。

では具体的に説明していきます。

フィルムの種類

ハウス用のフィルムと言っても多くの種類があります。
今回は簡単に3種類のフィルムをご紹介します。

種類対応年数価格
農ビ1~3年
農PO3年~10年低~高
硬質5年~10年以上

農ビ 1~3年

歴史のある被覆資材です。今でも多くのハウスで展張しているのを見かけます。

  • メリット『保温性が高い』『柔軟性がある』
  • デメリット『耐用年数が短い』『展張しにくい』

保温性での信頼性が高いので未だに多くのハウスで使用されている。しかし価格は高く耐用年数は短いので次回張替えの際はPOフィルムで試してほしいです。

POフィルム 3年~10年

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近年多く使用されている被覆資材です。

  • メリット『安価』『展張しやすい』『耐久性が高い』
  • デメリット『保温性が低い』『透明性が低い』『摩擦に弱い』

短期展張~長期展張・遮光や散乱光など様々な種類のあるPOフィルム
希望に叶うフィルムがあると思います。

硬質フィルム 5年~10年以上

主に鉄骨ハウスなどで使われる資材です。非常に高価ですが長期間の使用に適しています。

  • メリット『優れた耐久性』『耐候性』『断熱性』
  • デメリット『高価』『重い』『加工が難しい』

硬質フィルムには色々な種類があります。
PETフィルム・ガラス・PCフィルムやポリカーボネートなど…

硬質フィルムはプロ向けなので専門家に相談しながら選定するのが良いでしょう。

選ぶフィルムにより対応年数は大きく変わります。

種類対応年数価格
農ビ1~3年
農PO3年~10年低~高
硬質5年~10年以上

ビニールハウスフィルム 劣化の原因

ビニールハウスフィルムが劣化し、対応年数よりも早く機能が低下する原因は以下の通りです。

  • 紫外線による劣化: 太陽光中の紫外線は、フィルムの分子構造を破壊し、強度や透明度を低下させます。
  • 風雨による劣化: 強風や突風、雹などの衝撃は、フィルムに穴や破れを引き起こす可能性があります。
  • 温度変化による劣化: 温度変化による伸縮繰り返しは、フィルムに亀裂や破れを生じさせます。
  • 農薬や肥料による劣化: 農薬や肥料が付着したまま放置すると、フィルムを腐食させる可能性があります。
  • 鳥や動物による被害: 鳥や動物がフィルムに突進したり、爪で引っ掻いたりすることで、破損する可能性があります。

ビニールハウスフィルムを長持ちさせるポイント

ビニールハウスフィルムを長持ちさせるためには、以下の点に注意することが大切です。

  • 適切なフィルムを選ぶ: 設置環境や栽培目的に合った、適切な厚み、機能を持ったフィルムを選びましょう。
  • 定期的な点検・清掃: 定期的にフィルムの状態をチェックし、汚れや破損があれば補修または交換しましょう。
  • 紫外線対策: 紫外線対策剤入りのフィルムを使用するか、遮光ネットを設置するなどして、紫外線による劣化を防ぎましょう。
  • 風対策: 強風対策として、風よけネットを設置したり、ハウスの骨組みを強化したりしましょう。
  • 温度管理: ハウス内の温度変化をできるだけ少なくするように、換気扇や暖房・冷房設備を活用しましょう。
  • 農薬・肥料の付着防止: 農薬や肥料は、フィルムに直接付着させないように注意しましょう。
  • 鳥獣害対策: 鳥や動物がハウスに侵入できないように、ネットや柵を設置しましょう。

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